グループホームに入居される障がい者の方の等級とは

リズムホームブログ担当です。

日本では、今、リズムホームのような障がい者向けのグループホームが少しずつ増えてきています。

ただ、誰でも自由に入れるというわけではなく、条件が必要となっています。

そこでここではグループホームに入居される障がい者の方の等級や条件などについて紹介していきたいと思います。

1.知的障がいについて

障がい者グループホームの入居条件は「障害者総合支援法」が規定している以下のどれかに当てはまるということが条件となっています。

・知的障害者

・身体障害者

・精神障害者

・難病患者

そしてグループホームを利用する際には、

・「身体障害者手帳」「精神障害者保健福祉手帳」「療育手帳」のどれかの手帳を持っていること

・障害支援区分の1~6に認定されていること

ということが原則となりますが、施設ごとに条件が違う場合がありますので、地域の福祉課やケアマネジャーなどに確認しておくのが良いでしょう。

そのうち知的障がいとは、発達期に発症する発達障がいの一つとなっています。

・知能検査によって確認可能な知的機能の欠陥がある

・適応機能が明らかに欠落している

・18歳くらいまでの発達期に起こる

と定義づけられているものとなっています。

「適応機能」とは、「対人関係」「他人とのコミュニケーション」「金銭の管理」「食事の準備」など社会生活をおくっていく上で必要な要求を適切に果たす機能のことを意味しています。

この症状については知的機能と適応機能の両方から判断されて、軽度・中等度・重度・最重度と分類されています。

2.身体障がいについて

身体障害者福祉法施行規則の身体障害者障害程度等級表においては以下のような障がいがある部分によって分類されています。

・視覚障害

・聴覚又は平衡機能の障害

・音声機能、言語機能又はそしゃく機能の障害

・肢体不自由

・心臓、じん臓又は呼吸器の機能の障害

・ぼうこう、直腸又は小腸の機能の障害

・ヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能の障害

その症状や程度によって、重度の方から1から6までに分けられるようになっています。

3.精神障がいについて

ここでいう精神疾患とは以下のようなものを言います。

・統合失調症

100人に1人ほどの割合で発症すると言われている病気です。

幻想や妄想を見る、意欲が低下する、疲れやすい、言いたいことが支離滅裂になるといった症状があります。

薬物療法が主な治療となりますが、他者や社会と接点を持つことも重要だとされています。

・気分障がい(うつなどを含む)

気分の波が激しく現れるのが気分障がいで、うつ状態だけが現れるのがうつ病、うつ状態と躁状態が交互に現れるのが躁うつ病(双極性障害)となります。

うつ状態に入ると意欲が低下、自己嫌悪などが強く出てきてしまい、自殺や自傷行為にはしることも多くなります。

躁状態になると気分が高揚し、金銭感覚が崩壊して散財したり、休みなく動いたりするようになります。

主な治療は薬物療法で、うつ状態の時は無理をせず、休養を取ることが重要です。

躁状態の時は周囲の人間が金銭管理や健康管理を行う必要があります。

・依存症

イメージされないこともありますが、「アルコール依存症」「ギャンブル依存症」は精神疾患に分類されています。

他の障がいと比べると本人や周囲の人が病気と認識できないことがあるために、発見が遅れて症状が重くなるということがあります。

とにかく依存が抜けにくく、しかも再発することも多いという特徴があるため、気長に徹底的に治療をすることが必要とされています。

・高次脳機能障がいについて

高次脳機能障がいは、事故、アクシデントや病気などで脳が何らかのダメージを受けたことによって、認知や行動に障がいが発生することを意味しています。

起こる症状として以下のようなものがあります。

「物覚えが悪くなったり何度も同じことを聞いたりする記憶障害」

「集中することが困難になる注意障害」

「効率よく物事を実行できなくなる遂行機能障害」

「暴力的な言動が目立つようになる社会的行動障害」

こういった症状に本人が気付くことがない場合もあり、発見が遅れることもあります。

また、突発的な失語症や片麻痺が起こることもあります。

これらが、脳に原因がある障がいであるとわかりにくいために、周囲の人から誤解を受けやすく、

孤立することもあります。

「精神障害者保健福祉手帳」はその症状によって1~3級に分かれており、その判定は精神疾患の有無・機能障害の状態・能力障害の状態・精神障害の程度を基準として判断されるようになっています。

精神障害によって日常生活を送ることが不可能と見なされる場合は1級

精神障害で日常生活が著しく制限される場合は2級

精神障害が原因で日常生活や社会生活に制限を加える必要がある場合は3級です。

まとめ

障がい者向けのグループホームに入居するには、条件を満たす必要があります。

それぞれの症状や程度によって等級が違っており、その施設によって条件となる等級が違う場合があります。

事前に施設やケアマネジャーなどに確認しておくと良いですよ。