障がい者向けグループホームに入居するときの注意点

色々なメリットがあるため、需要が高まっている障がい者向けのグループホームですが、入居するに当たってはいくつか注意しなければならないことがあります。

そこでここでは、障がい者向けのグループホームに入居するときにお気をつけいただきたいことについて紹介していきたいと思います。

1.まだまだグループホームは施設の数が少ない

近年少しずつ増えてきている障がい者向けグループホームではありますが、その人気が高まっているのに対して施設の数はまだまだ足りていません。

高齢化社会が進んできたことで特別養護老人ホームなどは色々な地域に多く作られていますが、まだそれには及んでいないのです。

また、グループホームの施設自体が大人数を収容するものではなく、古い施設で2~20名程度、新しい施設だと2~10名程度の人数が定員となっているため、すぐに定員が一杯になってしまうのです。

障がい者向けグループホームに入居するには、その施設に直接連絡する、役所で紹介してもらう、ケアマネジャーから連絡をしてもらうなどの方法がありますが、なかなか希望する施設にすぐに入れるという状況ではないというのが現状です。

2.グループホームを利用するときの費用は全額が支給されるわけではない

障がい者向けグループホームに入居するに当たっては、色々な費用がかかってくることになります。

そのうち、施設で介護ケアなどを受けるのに当たっては、医療保険や介護保険などを利用することができるので負担は軽減されます。

また、家賃については「障害者総合支援法」によって補助金が出されていますので、申請することで給付されることとなります。

ただし、この補助金は入居者個人に支払われるのではなく、グループホームに支払われるようになっています。

この「障害者総合支援法」が定めるサービス利用料は原則として施設利用料の1割を負担することとなります。

この負担額は、前年の世帯収入によって上限が決められることとなり、上限額以上を負担しないようになっています。

さらにこのグループホームでは、家賃補助制度があります。

・市町村民税非課税世帯

・生活保護

の人が対象となっているもので、申請すれば入居者1人あたり家賃月額1万円を上限とした補助を受けることが可能となります。

家賃が1万円未満の場合は実費相当分が支給されることとなっており、これらの条件を満たしてればかなり費用を抑えることが可能となっているのです。

ただし、その他、食費や光熱費などについては保険制度を利用することができませんので、入居者が負担することとなります。

これらの費用がかかるということは注意しておかなければいけません。

3.すべてのグループホームで医療ケアが万全というわけではない

障がい者向けグループホームは完全な医療施設ではありません。

ここは障がい者が自立を目指して、サポートを受けることで自分で生活をしていくということを目指す施設となっています。

そのため、医療ケアに特化しているわけではないのです。

もちろん、突然のトラブルなどに対応できるように専門のスタッフが常駐はしていますが、明確に医療ケアが必要とされている人の場合は入居できないということもあるのです。

どの程度の医療ケアが必要となるのかを判断しておくことが重要と言えるでしょう。

4.障がいがあれば必ず入居できるというわけではない

障がい者の中にも「知的障がい」「精神障がい」「身体障がい」の人がいて、それぞれ同じ障がいを持った人が同じグループホームに入ることになります。

中には2種類の障がいを持った人が入ることができるグループホームなどもありますが、どの施設でも基本となるのは「支援サポートがあれば一人で自立して生活をすることができる」ということです。

この程度に関しての判断は施設によって違ってくることがありますが、障がいの程度によっては入居ができないという場合があるのです。

少しずつ重度障がい者向けグループホームもできてきてはいますが、圧倒的にその数は少なくなっています。

5.どの人でも快適に生活できるかどうかはわからない

障がい者向けグループホームは一人で生活をするわけではなく、2~10名程度の少人数で共同生活を行います。

食堂や風呂、リビングなどが共有スペースとなっており、ここでコミュニケーションをとることができるようになっていたり、施設によっては定期的に交流イベントが開催されるということもあります。

これを楽しいと感じる人であれば問題ないのですが、障がいのある人によっては、人と一緒に交流する、生活するということに対して強いストレスを感じてしまう場合があります。

また、基本的に家族とは離れて生活をすることになります。

これによって不安を感じるという場合もあります。

実際にその施設に入居して生活をしてみないとわからない部分もあるのですが、こうした事情によって、障がい者向けグループホームになじむことができずに入居者が大きなストレスを受けることがあるという点には注意が必要です。

まとめ

多くのメリットがあるために人気が上昇している、障がい者向けグループホームですが、入居するに当たってはいくつか注意する点があります。

入居前に必ず確認をしておきましょう。

リズムホームでは、障がい者の皆様お一人でもご利用いただけるように、万全の体制で説明及び入居サポートを実施しています。ぜひともお気軽にお問い合わせください。

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