千葉県野田市の障がい者向けグループホームへの取り組み

千葉県野田市では障がい者向けグループホームに対して色々な取り組みが行われています。

それは運営する側への支援、入居する人への支援などさまざまな形があります。

そこでここでは、野田市が障がい者向けグループホームに対して取り組んでいる取り組みについて紹介していきたいと思います。

1.千葉県野田市とは

千葉県野田市は千葉県の北西部に位置している市であり、2021年10月現在で人口は約15.2万人の中規模な都市となっています。

古くは江戸川や利根運河の水運で発展した都市であり、醤油五大名産地の一つでもあります。

現在も「キッコーマン」の本社がある企業城下町としての側面も持っています。

鉄道網が開設されてからは、東京都の都心から30~40km圏内という立地を活かしてベッドタウンとして開発が進められており、住宅開発が行われています。

行政はその地域のグループホームの運営にも大きく関係してくる部分となります。

野田市の「野田市市民憲章(1980年(昭和55年)5月3日制定)」は以下のようになっています。

『郷土の自然を愛し、平和で安全な環境を守ります

たがいに助け合い、すべての市民の幸福を願います

からだをきたえ、仕事に励み、楽しい家庭をつくります

きまりを守り、信頼と愛情を深め、心豊かな社会を築きます

教養と文化を高め、自由と希望に満ちた郷土をめざします』

こうした考え方がなされているため、障がい者向けグループホームの施設についても力を入れていると考えられます。

野田市の産業や経済は、農業と工業が中心となっています。

千葉県はさまざまな農作物が栽培されていますが、その中でも野田市は千葉県内で最大の麦の作付面積を誇っていると同時に枝豆の名産地でもあります。

また、工業では醤油業界最大手の「キッコーマン株式会社」と白醤油業界最大手の「キノエネ醤油株式会社」があり、国内の3分の1を生産する日本最大級の醤油の生産地となっています。

さらに都心からも近いという立地を活かして、多くの工業団地があるのも特徴的です。

主な工業団地としては、

野田工業団地(主な企業 大黒ヂーゼル工業所、坂自動車など)

南部工業団地(主な企業 雪印メグミルク、日立物流、日立建機日本、日鉄ステンレス鋼管、トオカツフーズ、梅郷電子など)

北部工業団地(主な企業 サンデリカ、リクシルなど)

中里工業団地(主な企業 LIXIL、敷島製パン(パスコ)、など)

関宿はやま工業団地(主な企業 味の素物流、セキノ興産など)

泉船形工業団地(主な企業 センコー、ロジパートナーズなど)

があり、工業地帯としても知られています。

野田市の教育については、江戸時代は野田の地域は武士階級が住むことがほとんどなく、武士の教育機関であった藩校などが作られることもありませんでした。

庶民に勉強を教える寺子屋ができたのも幕末ごろになってからで、基本的には一般的な農村地域でした。

明治時代に入って学校制度が成立されると次々と学校が作られるようになっていき、少しずつ教育が広まっていくこととなります。

近現代になると、この地域は「学校教育先進都市」として教育に力が入れられるようになっていき、「サタデースクール」「オープンサタデークラブ」などによって土曜日の活用も早い段階から行われてきた地域となっています。

その他にも、「マイステップ(算数、数学)」のようなオリジナル副教材の開発、少人数制授業、二学期制導入なども行われていきました。

また、キャリア教育にも力が入れられており、職場体験学習や職場見学も盛んに行われています。

2.野田市障がい者等グループホーム運営費補助金について

野田市では障害者総合支援法に基づく共同生活援助を行う指定障害福祉サービス事業者に対して、予算の範囲内で運営費の一部に補助が行われています。

補助対象となる事業者は「野田市が援護する障がい者等が入居する、千葉県内のグループホーム(日中サービス支援型を除く)事業者。但し、入居定員が6人以下の住居に限る」という条件があります。

その補助内容としては、

・入居者1人当たりの補助基準額から訓練等給付費の額(共同生活援助サービス費等)を引いた額と、対象経費から収入を引いた額を比べて少ない方の金額を補助

・補助対象経費は、グループホームの運営に要する費用から入居者が負担する食材料費、家賃、光熱水費等を控除したものとする

というものとなっています。

補助金を申請するには以下の書類を期日までに提出する必要があります。

・野田市障がい者等グループホーム運営費補助金交付申請書

・運営費補助金所要額見込調書〔その1〕

・運営費補助金所要額見込調書〔その2〕

・当年度収支予算書抄本

・当年度事業計画書〔任意様式〕

・前年度事業実績報告書〔任意様式〕〔前年度に補助金交付された事業者のみ〕

・交付申請書類様式

申請に基づいて交付決定通知が送付されます。

次に実績報告を行う必要があります。

こちらは以下の書類を期日までに提出することとなります。

・野田市障がい者等グループホーム運営費補助金実績報告書

・運営費補助金所要額調書

・補助事業完了報告書

・当年度収支決算〔見込〕書抄本

・実績報告書類様式

・補助事業完了報告書

交付が確定すると交付確定通知が出されますので、交付確定額に基づいて請求書を期日までに提出します。

この際に必要となる請求書様式も決まっています。

すると指定した振込先に補助金が振り込みされます。

ただ、ここで終わりではなく、この後に適正確認書類を提出します。

期日までに提出をしないと補助金を返還しなければならない場合があるので注意しましょう。

ここで必要となる書類は以下のものです。

・事業報告書

・収支決算書抄本

・監査報告書の写し

これらの提出先は、

〒278-8550  野田市鶴奉7番地の1

野田市保健福祉部 障がい者支援課 相談支援係(市役所1階)

であり、問い合わせについては、

保健福祉部 障がい者支援課

〒278-8550 千葉県野田市鶴奉7番地の1

電話:04-7123-1691

が問い合わせ先となっています。

3.障がい者グループホーム等入居者家賃助成金について

こちらはグループホーム、生活ホームまたは精神障害者ふれあいホームに入居している人に対し、負担している家賃の一部を助成する制度となっています。

その対象となるのは、グループホーム、生活ホームまたは精神障害者ふれあいホームに入居している人のうち、市民税非課税世帯の人です。

ただし、生活保護を受給している人や体験利用の人は対象外となります。

助成額は、

・グループホームに入居している人

家賃から補足給付費を控除した額の2分の1に相当する額(20,000円が上限)

・生活ホームまたは精神障害者ふれあいホームに入居している人

家賃の2分の1に相当する額(25,000円が上限)

となります。

申請手続きは、原則として半年ごとの申請となり、半年分がまとめて助成されます。

毎年度の9月と3月頃に入居しているグループホーム宛てに申請書類が送付されるので、内容を確認して申請することとなります。

なお、年の途中でグループホームから退去し、その後グループホームを利用する予定のない方場合は、以下のものを持って障がい者支援課に行きましょう。

必要となるのは、

・家賃の支払いが確認できるもの(領収書など)

・市民税非課税証明書(同意書の提出により不要となる場合があります。)

・助成金の振込先が確認できるもの(通帳など)

・印鑑

こちらの問い合わせも

保健福祉部 障がい者支援課

〒278-8550 千葉県野田市鶴奉7番地の1

電話:04-7123-1691

が問い合わせ先となります。

まとめ

千葉県野田市では障がい者向けグループホームの運営、利用についてさまざまな取り組みが行われています。

利用を考えている場合は野田市保健福祉部 障がい者支援課に問い合わせをしてみると良いでしょう。

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