障がい者向けグループホームとは

「グループホーム」という形式の集合住居には、主に高齢者の方向けのものと、障がい者の方向けのものの、2つがあります。

リズムホームは障がい者の方向けのグループホームとなっております。

高齢者が入居する共同生活施設や介護施設だけではなく、最近では障がい者の人向けのグループホームも増えてきています。

そこでここでは、障がい者向けのグループホームとはどういった施設であるのかについて、ご紹介していきたいと思います。

1.障がい者のためのグループホームとは

障がい者向けグループホームとは、単純に共同生活の場というだけではなく、障がいを持った人がその地域の中で家庭的で自立的な共同生活を行うための場所という意味合いを持っています。

1つの施設では既存の施設では2~20名、新築の施設では2~10名が入居することができるようになっており、それぞれの個室の他に、お互いが交流するための共有スペース、浴室、食堂などが用意されています。

ここでのサービス内容は施設によって多少違ってきます。

一般的には、

・健康管理

・金銭面など経済管理

・緊急時の対応

・食事の提供

・入居者同士の交流イベント

などが行われることとなります。

こういった支援サービスは、入居者の希望や目標、健康状態などを元にして作成された「個人別支援計画」に沿って行われることとなっており、入居者の障害支援区分を踏まえた上で行われます。

障がい者グループホームには入居条件が決まっており、「障害者総合支援法」が規定している以下のどれかに当てはまるということが条件となっています。

・知的障害者

・身体障害者

・精神障害者

・難病患者

グループホームを利用する際には

・「身体障害者手帳」「精神障害者保健福祉手帳」「療育手帳」のどれかの手帳を持っていること

・障害支援区分の1~6に認定されていること

ということが原則となりますが、施設ごとに条件が違う場合がありますので、地域の福祉課やケアマネジャーなどに確認しておくのが良いでしょう。

2.障がい者グループホームの費用はどれくらいか

障がい者グループホームを利用するには「障害者総合支援法」が定めるサービス利用料が必要となってきます。

この利用料はその施設の規模や入居者数などによって決まっていきます。

入居者は原則としては施設利用料の1割を負担することとなりますが、負担額には前年の世帯収入によって上限が決められることとなり、上限額以上を負担することはありません。

その利用料の他に、家賃、食費、光熱費などの実費を支払うこととなります。

こうした費用も一般の賃貸住宅などと比べると安く設定されています。

また、グループホームの利用には家賃補助制度があります。

これは、

・市町村民税非課税世帯

・生活保護

の人が対象となっているもので、申請すれば入居者1人あたり家賃月額1万円を上限とした補助を受けることが可能となります。

家賃が1万円未満の場合は実費相当分が支給されることとなります。

3.障がい者グループホームを利用するメリットとデメリット

障がい者グループホームを利用するにはメリットとデメリットがそれぞれあります。

まずメリットとしては、

・自立した生活を目指していくことができる

というものがあります。障がい者グループホームでは入居者が自立した生活を送っていくことを目的としています。

完全介護されていくのではなく、個別に定められた支援計画に沿って、その人に必要な適切なサポートを受けることで、少しずつ自分ができることを増やしていくことが可能となります。

それが自立して生活をするということにつながっていくのです。

こうしたサポートはグループホームに常駐している専門のスタッフが行うこととなります。

入居者それぞれによって、健康管理や安全管理を行う、金銭管理を行う、活動のサポートを行うなど適切な支援を行います。

この適切なサポートを受けることができるというのが大きなメリットだと言えるでしょう。

・交流する機会が増える

障がいを持つ人が一人で居ると、うまく他者とコミュニケーションを取ることができず、次第に他者と交流する機会が減ってくるというのが一般的です。

しかし、障がい者グループホームでは専門のスタッフがおり、相談をすることもできます。

また、食堂などの共有スペースで他の入居者と交流をすることが可能となっており、自然とコミュニケーションを取ることが可能となっているのです。

さらに、定期的に交流イベントを開催しているグループホームも多く、そうしたイベントを利用して他者とコミュニケーションを取る機会も増やすことが可能です。

反対にデメリットとしては、

・施設数が少ない、誰でも必ず入れるわけではない

ということがあります。

日本では高齢化社会に伴って老人ホームは急激に増加していますが、障がい者グループホームはまだまだ施設数が圧倒的に足りないというのが現状です。

そのため、希望しても定員数のために入居できないということがあります。

また、障がい者グループホームは「サポートを受ければ一人で生活していける」ということが条件となっています。

ただ、障がいの度合いはその人によって違いますので、その条件に合うと認定されるかどうかはわかりにくい部分もあります。

日本では少しずつ障がい者グループホームが増えてきています。

サポートを受けることで安心して自立した生活をできる施設となっており、これからさらに増えていくことが予想されています。

リズムホームのご利用についても、ぜひご検討いただけますと幸いです。