アパート型障がい者グループホームの生活サイクルは

障がい者グループホームに興味はあるものの、どのような生活をしているのかがわからないために不安があるという場合があります。

そこでここでは、アパート型障がい者グループホームでの生活サイクルについて紹介していきたいと思います。

1.アパート型障がい者グループホームとは

まずグループホームは大きく「戸建て型」と「アパート型」に分かれています。

簡単に特徴を紹介すると、戸建て型は新築もしくは改修した一戸建て住宅でシェアハウスのように入居者が共同生活を行うものです。

食堂やリビング、風呂、トイレなどが共同の物となっており、他の入居者と一緒に生活する時間が長いという特徴があります。

そのため、他人の目が届きやすく、比較的障がいの度合いが重い人が多く入居しています。

それに対してアパート型のグループホームは入居者の個室がしっかりと確保されており、プライベート空間が重視されています。

そのため、基本的な日常生活を自分ひとりでできるという障がいの度合いが軽い人が多く入居しているという特徴があります。

どちらのグループホームにも、「管理者」「サービス管理責任者」「世話人」「生活支援員」などのスタッフがおりますが、戸建て型の方が重度の障がいを持った人が多いために支援やサポートも強いものとなっています。

それぞれのスタッフの役割は以下のようなものです。

・管理者

障害者グループホームの業務全体の管理を行っています。

・サービス管理責任者

利用者の個別支援計画の策定や、スタッフへの指導助言、他機関との連携等を行います。

・世話人

家事支援や日常生活の相談業務等、利用者の生活全般のサポートを行っています。

・生活支援員

入浴や排せつ、食事介助等、介護を含むサポートを行います。

また、原則として入居期限は設けられていませんが、一部に利用期限があるグループホームもあり、そこにそのまま継続して住みたいときは更新が可能な場合もあります。

住んでいる地域の自治体によっては、精神障がいの方を対象とするグループホームが、入居期間の制限がない「滞在型」と、一人暮らしへの移行の場と位置づけられて、原則として3年間を利用期限とする「通過型」の2種類に分かれている場合があります。

これも地域の役所やケアマネジャーなどと相談してみると良いでしょう。

2.アパート型グループホームの生活サイクルとは

障がい者グループホームはそのサービスの内容によって3つのサービスの種類があります。

・介護サービス包括型

主に夜間や休日も介護が必要な人のためのグループホームで、生活支援員や世話人が食事や入浴、排せつなどの介護サービスを提供しています。

・外部サービス利用型

主に夜間や休日に相談や家事といった日常生活に必要な援助を提供します。

また、入浴や排せつなどの介護は委託契約を結んでいる外部の介護事業者が行います。

・日中活動サービス支援型

こちらは平成30年に新設されたタイプです。

主に高齢であったり障がいが重い方が利用するグループホームで、24時間の支援体制と短期入所施設の併設によって、生活に必要な支援や相談、介護など幅広いサービスを提供します。

そのサービスのタイプによって生活サイクルも変わる部分があります。

基本的にはアパート型グループホームでは自立して日常生活をおくることが中心となります。

食事の提供や入浴などにサポートを受けることはありますが、それ以外はたいてい自分で好きなように行動したり、レクリエーションに参加したりすることとなります。

買い物などに出かけることもあるのですが、障がいを持った人の中には「金銭管理」ができないという人もいます。

必要以上に使ってしまったり、不要な物を大量に買ってしまうということがあるのです。

そのため、こうしたグループホームでは入居者の健康管理とともに金銭管理も行っている場合がほとんどです。

その時の買い物に必要な分だけお金を渡し、必要以上に買い物をすることを防いだりする効果があります。

また、病院に通っている場合はスタッフが通院に同行してくれたり、生活をしていく上での相談に対応してくれることもあります。

そしてアパート型グループホームに入居している人の特徴として就労支援を受けることで働いている人が多いということもあります。

その人の障がいの度合いによってできる仕事が紹介され、仕事を行うというものです。

この場合は出勤時間になれば仕事に出かけるということになります。

このようにアパート型グループホームで生活をしている人は、かなり自立の割合が強い生活をしていると言えます。

まとめ

障がい者グループホームには「戸建て型」と「アパート型」のものがあります。

そのうち、アパート型のグループホームにはもちろん専門のスタッフが常駐していますが、ある程度自立した生活ができる人が多く入居しており、健常者に近い生活をしている人が多いという特徴があります。