障がい者グループホームはどんなレクリエーションをしている?

障がい者向けのグループホームでは同じ施設に住んでいる人や近隣の人、スタッフなどと交流するためのイベントやレクリエーションが行われることがあります。

では、こういった施設ではどのようなレクリエーションが行われているのでしょうか。

ここでは障がい者グループホームで行われているレクリエーションをいくつか紹介していきます。

1.障がい者グループホームのレクリエーションとは

まず基本的なことですが、「安全」であることは必須です。

何か道具を使うものであったとしても危険なもの、刃物、重いものなどは使用しません。

そして交流を深めるという目的がありますので、複数人で参加できるものが多くなっています。

また、障がい者グループホームでは入居している人の障がいの度合いに差がある場合があります。

身体機能、判断力などに差があっても参加しやすいものが取り入れられています。

そして脳のトレーニングや、運動能力の低下を防ぐような体を動かすものもあります。

そして行う際には、参加するメンバーによってルールを見直してみたり、グループ分けを行う際にも配慮して行えば、みんなが楽しく参加できるものとなります。

こうした意味では、障がい者グループホーム向けのレクリエーションと高齢者向けのレクリエーションには近いものがあるとも言えます。

2.レクリエーションの紹介

では、実際に行われているレクリエーションをいくつか紹介していきます。

2-1.ボール運び

使用する道具:バスタオル、柔らかいボールもしくは風船

二人一組になってバスタオルの両端を持ち、ボールもしくは風船を乗せて次のペアに渡していくゲームレクリエーションです。

ペアになっている二人も、渡していく人とも呼吸を合わせて渡していかなければならないため、コミュニケーションを高めることができます。

また、風船の場合は動きやすく、バランスを保たなければならないため、腕や足にも適度な負荷がかかるトレーニングとしても役立ちます。

チーム戦として行うこともできますので、競争するのも良いでしょう。

みんなが慣れてきたら、バスタオルで運ぶボールや風船の数を増やしたり、風の提供を受けやすい風船を多くするといった工夫をすることで難易度を調節することができます。

運んだ数やタイム、落としてしまった数などによって点数をつけることも可能です。

2-2.ボール的当て

使用する道具:ヒモもしくはテープもしくはフラフープ、お手玉

ヒモやテープを使って円を作る、もしくはフラフープを置いて、その中心にボールを設置します。

そのボールめがけてお手玉を投げ、円の外にボールを出すというレクリエーションです。

障がいの度合いによって難易度を変えやすいゲームでもありますので、使いやすいものとなっています。

チーム対抗にもしやすい、人数の調節もしやすいというメリットもあります。

難易度を難しくするには、ボールを大きくする、ボールを重くする、円を大きくする、フラフープのように外に出る部分に段差をつけるといった方法があります。

どの部分にボールを当てるか、投げる方向はどこからにするかといったことでチームの戦略を立てることも可能となっています。

また、お手玉を投げることで腕の筋力トレーニング効果も期待できます。

お手玉が人に当たらないようにだけ注意しましょう。

2-3.紙コップでピラミッドを作る

使用する道具:紙コップ

こちらは紙コップだけで簡単にできるわりに人気のレクリエーションとなっています。

紙コップをピラミッドのように積み上げていくというシンプルな動きなのですが、高く積み上げようとすると指先まで集中しなければならず、高いバランス能力と集中力を使うものとなっています。

使用しているのが紙コップのため、高い場所から落としてもケガすることはなく、軽いので障がいがある人でも扱いやすいものとなっています。

どこまでの高さと決めておいて、そこまでのタイムを競うのも良いですし、時間内にどこまでの高さまで積み上げるかどうかを競うという方法もあります。

慣れないうちや、障がいの度合が重い人の場合は低い高さから試していき、徐々に高くしていくのが良いでしょう。

2-4.お菓子すくい

使用する道具:うちわ、小さいお菓子

これは広いテーブルなどに小さいお菓子を広げておいて、それをうちわですくってカゴなどに入れていくというゲームです。

お菓子の代わりに洗濯ばさみなどでも代用できるのですが、集めたお菓子をそのまますくった人にあげるというようにすれば盛り上がります。

このレクリエーションの特徴は片手しか使わないというルールのため、片手が不自由な人でも普通に参加できるという点です。

うちわを使ってお菓子を集めていくなどの計画性も培うことができます。

まとめ

障がい者グループホームではさまざまなレクリエーションが行われています。

基本的には「手軽にできる」「シンプルなルールである」「安全である」「交流ができる」ということが前提となっており、気軽に試せるものが多いという特徴があります。