最近人気のグループホームのレクレーションの種類
障がい者向けのグループホームは全国で増加中ですが、そこで行われている「レクレーション」は同居人、スタッフ、近隣の人との交流イベントとしても人気となっています。
では、こういった施設で行われているレクレーションにはどういったものがあるのでしょうか。
ここでは人気のレクレーションを紹介していきたいと思います。
1.障がい者向けグループホームで行われるレクレーションとは
こういったレクレーションで重要となるのは「安全」ということです。
何か道具を使うものであったとしても危険なもの、刃物、重いものなどは使用しません。
軽いものや、形の丸いものなどが使われることとなります。
そして交流を深めるという目的がありますので、複数人で参加できるものが多くなっており、「誰でも参加できる」「みんなで行う」ということが基本となります。
また、障がい者グループホームでは入居している人の障がいの度合いに差がある場合があります。
そのため身体機能、判断力などに差があっても、みんなが参加しやすいものが取り入れられています。
そして脳のトレーニングや、運動能力の低下を防ぐような体を動かすものもあります。
そこではリハビリとしての意味合いもあると言えます。
そして実際にレクレーションを行う際には、参加するメンバーによってルールを見直してみたり、グループ分けを行う際にも偏らないように配慮して行えば、みんなが楽しく参加できるものとなります。
2.人気のレクレーションとは
ここでは実際に行われているレクレーションの中から特に人気のものを紹介していきます。
2-1.ジェスチャーゲーム
使用する道具:箱か袋、紙
こちらは箱などにテーマ、答えを書いた紙を入れておき、それを引いた人が答えに導くようなジェスチャーをしてチームのみんなが答えを予想して当てるというものです。
答えを当ててもらうために色々なジェスチャーをする姿で盛り上がることが多く、当てる方も頭を使って考えるので脳の活性化にもつながります。
大きな笑いが期待できるレクレーションとなっています。
2-2.カラオケ
使用する道具:カラオケの機械、DVD、CDなど
平日の昼間などのカラオケボックスが高齢者などで盛況なことを見てもわかる通り、「歌う」というのは非常に盛り上がるレクレーションとなります。
大画面のテレビにつないでカラオケができれば理想的ですが、なかった場合でもDVDをかけたり、CDを流したりすることで唄うことができます。
できるだけ多くの人が知っている歌を流すというところがポイントだと言えます。
2-3.ボール運び
使用する道具:バスタオル、柔らかいボールもしくは風船
二人一組になってバスタオルの両端を持ち、ボールもしくは風船を乗せて次のペアに渡していくゲームレクリエーションです。
ペアになっている二人も、渡していく人とも呼吸を合わせて渡していかなければならないため、コミュニケーションを高めることができます。
また、風船の場合は動きやすく、バランスを保たなければならないため、腕や足にも適度な負荷がかかるトレーニングとしても役立ちます。
チーム戦として行うこともできますので、競争するのも良いでしょう。
みんなが慣れてきたら、バスタオルで運ぶボールや風船の数を増やしたり、風の提供を受けやすい風船を多くするといった工夫をすることで難易度を調節することができます。
運んだ数やタイム、落としてしまった数などによって点数をつけることも可能です。
2-4.ボール的当て
使用する道具:ヒモもしくはテープもしくはフラフープ、お手玉
ヒモやテープを使って円を作る、もしくはフラフープを置いて、その中心にボールを設置します。
そのボールめがけてお手玉を投げ、円の外にボールを出すというレクリエーションです。
障がいの度合いによって難易度を変えやすいゲームでもありますので、使いやすいものとなっています。
チーム対抗にもしやすい、人数の調節もしやすいというメリットもあります。
難易度を難しくするには、ボールを大きくする、ボールを重くする、円を大きくする、フラフープのように外に出る部分に段差をつけるといった方法があります。
どの部分にボールを当てるか、投げる方向はどこからにするかといったことでチームの戦略を立てることも可能となっています。
また、お手玉を投げることで腕の筋力トレーニング効果も期待できます。
お手玉が人に当たらないようにだけ注意しましょう。
2-5.紙コップでピラミッドを作る
使用する道具:紙コップ
こちらは紙コップだけで簡単にできるわりに人気のレクリエーションとなっています。
紙コップをピラミッドのように積み上げていくというシンプルな動きなのですが、高く積み上げようとすると指先まで集中しなければならず、高いバランス能力と集中力を使うものとなっています。
使用しているのが紙コップのため、高い場所から落としてもケガすることはなく、軽いので障がいがある人でも扱いやすいものとなっています。
どこまでの高さと決めておいて、そこまでのタイムを競うのも良いですし、時間内にどこまでの高さまで積み上げるかどうかを競うという方法もあります。
慣れないうちや、障がいの度合が重い人の場合は低い高さから試していき、徐々に高くしていくのが良いでしょう。
まとめ
障がい者向けグループホームでは色々なレクリエーションが行われています。
特に人気のレクレーションは「手軽にできる」「シンプルなルールである」「安全である」「交流ができる」「みんなで盛り上がる」というものが多くなっています。